2014年02月01日

戦術~スイッチの切り替え②~

 「スイッチの切り替え」をすべき他のケースも見てみましょう。以下はKの今日の実戦譜から。

 オーラスの西家。点差はこんな感じ。
 
 K 27000点  上家 22200 
 対面 27800  下家 22000  リー棒一本供卓
 
 そして、Kの2巡目の手がこう。

pin7
 
 Kは2000点アガればトップなので、ここから「最速でアガる」スイッチをまずONにします。この手での最速はホンイツしかありません。なので、まずオタ風の南をポンして金五mと赤⑤pをブッタ切りました。そして数巡後の手牌がこう。

pin7

 なんとかテンパイまで漕ぎつけました。しかしここで、対面のトップ目の親からリーチがかかります。一発目に引いた牌は六m、親の捨て牌は
 
yoko-pin3

 こんな感じ。さあどうするか?

 まず、この手で攻めてアガっても、着順が一つアガるだけ。しかし親に放銃すれば、高い確率で順位が2つ下がりラスになります。さらに自分の待ちはシャボなので待ちとしては弱めです。しかも六mという危険牌を一発で掴んでしまっています。

 これだけ不利な状況が揃うと、押すのは損です。なのでここで,「スイッチの切り替え」を行うわけです。ここでは「最速でアガる」スイッチから「トップの親リーに任せて2着狙い」のスイッチに切り替えます。

 切り替えた結果、ここはベタオリ。まず3sを切り、そして次に中筋の6sを落としていきました。

 結果はというと数巡後、脇が六mを切り、親の三-六m待ちのリーチ赤1に刺さりました。あれだけ赤とか切ってまで仕上げた手を、オリるのはとても切なかったのですが、2着確保という、それに見合うだけのリターンがあったわけですね。

 このように、局面を見ての「スイッチの切り替え」も非常に重要な戦術となります。局面に応じてスイッチの切り替えができるようになると、勝ちに大きく影響があるはずです。

③に続きます

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kry0730 at 00:15|PermalinkComments(2)戦術 

戦術~スイッチの切り替え①~

 Kは麻雀中の少しの場況の変化で、手牌進行の方針をまるごと変えてしまうことが多々あります。

 これをKは「スイッチの切り替え」と表現しています。今日はその中でも特に重要な、鳴きの最中の「スイッチの切り替え」を紹介したいと思います。

 ~スイッチの切り替え①~

 まず東初、以下の手が来ました。

ji3-sha
 
 この手でまずKは「最速でアガる」スイッチをONにします。過去の記事にも書いたように、1000点や2000点のアガリが東風戦では非常に重要になります。なのでこの手から発は1鳴きでポン。

 すると親からリーチが入ります。ツモると一発で危険牌の③pを引きます。現物は⑤p、捨て牌には五mがあり、二mは筋。アガるために仕掛けたが、この親リーを受けてどうするか?

 ここで「スイッチの切り替え」を使うわけです。親リーに対して愚形含みのリャンシャンテンから危険牌は押せません。なのでここで「最速でアガる」スイッチから、「親に対して安全度の高い牌から順に切る」スイッチに切り替えます。

 まず、ここから最初に切るのは現物の赤⑤pです。次に安全牌を引かなければ、筋の二mをトイツで落とします。

 こういったスイッチの切り替えは最初は抵抗があるかもしれませんが、これを自然に行えるようになれば、間違いなく麻雀の成績はグンと伸びます。
 
 「アガるために仕掛けたので、一貫性を貫いて押す。」という考えの人もいますが、それは麻雀で勝つための考えとはかけ離れています。麻雀はひとつひとつの場況の変化に対応し、その都度ベストのスイッチに切り替えていくことが大事です。そして親リーが入るというのは場況の変化の中でも最も大きく、その時点でスイッチの切り替えができない打ち手は、麻雀で勝つことができないと言っても過言ではありません。

 (②に続きます)

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kry0730 at 00:14|PermalinkComments(0)戦術 

ピン雀と点5はどちらが場代負けするか?①

 よく雀荘で、「点5よりピン雀のほうがG代負けしない」と言われます。そして雀荘に通うお客の多くがこの理論を信じています。(こんな記事もありました

 ただこの「点5よりピン雀のほうがG代負けしない」というのは少し違うと思います。今日はこのことを記事にしましょう。

 まず、上のリンクを張った記事中の説明は、解説が前提から間違っています。文章の中に場代は「控除率と同じ」とあります。しかし、麻雀は胴元が回収したお金をお客に還元するゲームでは無いので、控除率や還元率という概念を当てはめることが難しいといわれています。
 なので控除率や還元率の概念で「点5よりピン雀のほうがG代負けしない」ということを論ずるのは正しくはありません。

 麻雀にあるのは控除率や還元率ではなく、1Gあたりいくら勝てるか?という期待値の概念です。麻雀における期待値は打ち手ごとに変わります。たとえば対人収支が±0の打ち手が、G代500円のピン雀で打つと1ゲームごとにマイナス500円の期待値になります。

 では実際に、期待値の概念で本当に「点5よりピン雀のほうがG代負けしない」かどうかを確認してみましょう。

②に続きます

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kry0730 at 00:10|PermalinkComments(0)考察・雀荘