2014年02月01日

立派に麻雀としての出来事

 今日はこんな出来事があった。

 今日の本走、メンツは池ちゃんと平さんという常連さんと、後輩メンバーのデブちん。
東2局、序盤から下家の池ちゃんがji3-shaji2-nanji5-hakuと三つポンして索子のホンイツに染めて、余り牌も出ている。
対面のデブちんも発を仕掛けて2副露。まだ5巡目だというのに死ぬほど煮詰まっている。自分の手は

sou8

 さすがにここから索子と中を池ちゃんに勝負できないので、前巡通ったアンコの八mに手をかけた。するとデブちんからロンの声。しかし・・・
デブちん「あっ!すみません!誤ロンでした・・・」
どうやら手牌構成を見誤ったらしい。デブちんはこれでアガリ放棄となった。

 数巡進み、自分の手牌に索子が寄ってくる。池ちゃんはツモ切りを繰り返し、どう考えてもテンパイ。
そして11巡目に場に変化が起こった。初牌の中が場に放たれたのだ。
切ったのはなんとアガリ放棄中のデブちん。

 最初は目を疑ったが、すぐに理解した。ダブ西と白と南を晒した手にアガリ放棄で中を切る以上、アンコ落とし、最悪でも安パイに困ってのトイツ落としだろう。デブちんも決して下手ではないから、ほぼ間違いない。
  そしてその巡目に上家の平さんから親リー。自分の手牌が

sou8
 メンチンのカン2sテンパイ。もしデブちんがこの巡目に中を打ってくれなったら、いくらメンチンでも親リーの1発目と池ちゃんの3副露仕掛けに中は切れなかった(1sは二人の現物だったし降りれる。)
 中は下家の池ちゃんには同巡で当たれないし、前述の読みから親にもほぼ安全牌だと確信し、場に中を放ちテンパイに取った。





 平さん「ロン」



 えっ・・・・

 平さんの手牌が開かれる。手牌は中単騎のリーチ一発赤赤ドラ。親マンのアガリ。
 池ちゃんが次のツモをめくると最後の中だった。

 ということはデブちんはアガリ放棄から、池ちゃんの仕掛けに対して1枚しかない中を切ったってこと・・・?
 
 一瞬で頭に血が上った。なぜそんなアガリ放棄の状態から暴牌を・・・そしてデブちんのわけのわからない暴牌が当たらず、なぜ自分のこの中が当たるのか・・・黒い感情で頭がいっぱいになった。

 ただそのとき一つのことがスッと頭をよぎった。最近読んだ漫画でこれと似たようなシーンがあったな・・・なんだったっけ・・・ 
 
 思い出した。片山まさゆき先生の『ノーマーク爆牌党』だ。主人公の鉄壁が大事なタイトル戦で、同卓者からほとんど意味のない見逃しをかけられ、マンガンを打つ。そこで観戦者は鉄壁に同情すると同時に、鉄壁は崩れると予想する。しかし鉄壁は

  
『これも麻雀だ 立派に麻雀としての出来事だ 
               こいつが問題なんじゃない 次に僕がどう打つかが問題なんだ 』

と気持ちを切り替えて麻雀に臨む。

 そうなんだなー・・・この中が当たったのも立派に麻雀としての出来事なんだな。デブちんが誤ロンしたのに動揺して中を切って、それを自分が勝手にアンコ落としだと勘違いした。ただそれだけの出来事。
 デブちんだって自分勝手なことをしたわけじゃない。中を切る以上、最悪役満放銃のリスクを背負ってる。何も悪くはない。

 大事なのは自分がこのことで揺れず次から正着を打ち続けること。そう自分に言い聞かせて卓に気持ちを乗せる。

 この後は、デブちんが5mと5pのシャボを一発でツモっての5枚オール、親の平さんの4枚オールと散々だったけど、最後まであきらめずに、自分の中ではベストを尽くせたと思う。今日は5万負けの記録を付けてそれで一日を終えた。




kry0730 at 00:02|PermalinkComments(0)その他 

戦術~赤・ドラスライド鳴き~

 3、4か月前に自分の店に「Mやん」というメンバーがいました。Mやんは鳴きの鋭さや場況読みが天下一品で、当時店での成績も1、2を争うほどの強さでした。

 そのMやんのある日の手牌が

pin8

 こんな手牌。ここからMやんは⑤pを手出ししました。私は
「今、上家が切った⑧p合わせ打ちにしないのかな?」と考えていると、すぐに疑問解決。数巡後、上から赤⑤pが出たとき③④でチーして⑧p切り。以下のアガリにしました。

man5
 

  あの時点で⑧pを切っておかないと、上から赤が出たときのスライドを逃すわけですね。


 上のように「鳴きでの赤やドラの受け入れを残す形」はいくつか覚えておかなくてはなりません。今日はそんな形をいくつか紹介したいと思います。


 ~パターン①~

ji6-hatsu

  索子の4556678の形の打牌選択。この形は面前なら8s切りでイーペーコ一手変わりで問題無いが、鳴きの場合は5s切り。上から赤5sが出れば46のカンチャンでチーして8s切り。

 
 ~パターン②~

man-aka5

 この形。上からドラの四が出た場合三五のカンチャンでチーして打一m。六mを引いて一二三四五六の形になったときも四が出たら、五六で鳴いて打一m。

 ~パターン③~
ji6-hatsu

 この形。上から赤五mが出たとき四六で鳴いて打八m。(ホンイツいかねーの?という突っ込みは今回無しで・・・)
 ちなみに上の形から九mを引いた場合、四m切り、四mを引いた場合六m切りしなくてはいけません。マンズを下の形にしておけば、

man9  
man8

  赤五mの大ミンカン、暗カンに備えられます。九mをツモ切りしてしまうと、赤五mが下家や対面から出た場合、どうしようもなくなるわけです。

 
 実際のところ、上記は知っていても得する機会はあまり少ないんですが、Mやんのような強者はこういった微差での+を積み重ねていると思います。少なくとも知っていて損は無いテクニックです。



kry0730 at 00:02|PermalinkComments(0)戦術 

精神論という名の腫瘍

 3か月ほど前の出来事。うちの店の元メンバーのMやんが本走していたときのこと。Mやんはトップ目で以下の仕掛け。

sou2

 13巡目に下家からリーチがかかり、一発目に危険牌の5sをツモります。Mやんはここから現物の6mを中抜きしてオリ。しかし、下家がすぐ5sをツモ切りしました。

 そして、その巡目に上家が6mを切りました。これをMやんがチーして5sを切りました。中抜きした牌を鳴いてテンパイを取ったわけですね。

20131105_134034

こんな感じ。


 するとリーチ者の下家が愚形のカンチャンをツモりマンガンをアガリました。これを後ろで見ていたメンバーのAプロ(プロ連盟所属)がこう言います。

Aプロ「今のは麻雀やってて一番やっちゃいけないことでしょ。一貫性が無さすぎ。押すなら押すだし、オリるならきちんとオリないと。一度引いたのにまた行くとか、そんな鳴きしてればそりゃツモられるよ。」

 かなり厳しい言葉ですね。まあMやんはその言葉は適当にあしらっていました。

 ではそんなMやんとAプロの店での成績はというと・・・


 
 Mやんはメンバーで1,2を争う好成績。Aプロはアウトオーバーのときも多く、店でも最弱の部類でした。


 二人の麻雀の違いはいろいろありましたが、上のやりとりも二人の実力の違いを明確に表しているように思えます。

 
 上の例を取っても、一発で危険牌を掴んでオリ、それが切れるようになったから、鳴いてテンパイを取り直す。勝つために、当たり前といえば当たり前のことです。結局それを批判することに、論理的な根拠は無く、精神論的な部分での批判になるわけです。

 そして、その精神論へのこだわりが、二人の麻雀の成績に差をつける要因の一つになっていました。

 麻雀において精神論というのは、かなり悪性の腫瘍のように思います。
「一度オリたのに、また攻めたからうまくいかなかった」
「1度スルーした牌を鳴いたから、ツモられた。」
 もちろんこうしたことを言うのは、麻雀の楽しみ方の一つなので、完全に否定することはできません。しかし、麻雀において、こうした精神論にこだわることで、Aプロのように自分の成績が下がるのは事実です。

 精神論をそぎ落とし、論理的に説明できる打牌を心がける。言うは易しですが、これが本当に難しい。自分もときどき精神論的な自己批判に陥るので、自戒も込めてそう思います。


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kry0730 at 00:02|PermalinkComments(4)その他